プラシオライト(CASA BLESSING®︎)gamt-0001
プラシオライトは元々、アメジストを加熱して人工的にシトリンを作ろうとする過程で偶然発見された鉱物です。アメジストを加熱した際に黄色に変化するのではなく、こうしたグリーンに変色するものが発見されたということです。そして、天然のシトリンが存在するように、天然のプラシオライトも存在するのではないかと考えられ始めました。しかしそのあまりの希少性からか、こうした天然のプラシオライトが発見されたのはそれからずっと後になってからのことでした。ブラジルでもアメジストを加熱して作られるプラシオライトは時々見かけますが、こうした天然のものはまず他に見当たりません。天然のプラシオライトとはっきりわかるもので、しかもこのように大きな塊を、このとき私は初めて見ました。
元々アメジストであったものが地熱などの天然の熱でこうした色に変化したものなのか、もともとの発色原因によるものなのかは定かではありませんが、特に大きなものにはところどころアメジストの濃い紫が残されているのがかえって魅力的です。それこそ天然の証といえるかもしれません。
これはミナスジュライスの熟練磨き工がラフに磨いたもので、2017年3月にレムリアンと同時に仕入れたものです。それぞれ立てて飾れるようにまっ平にカットしてある面が必ず一つはあります。おそらくとても脆い石なのだと思います。比重も小さく感じられます。あちこちデコボコしているので、おそらくあまり深く磨き込めなかったのでしょう。あまり強く磨くと崩れてしまうと判断されたのではないかと思います。ですが、そのラフな磨き具合がかえって光を乱反射させますし、またこの石独特の半透明さがいい具合に光を透過してくれ、見る者の目を楽しませてくれます。(写真より、実物はもう少し色が濃く感じられると思います。)コレクションや祭壇のアクセントに、ぜひこの希少なプラシオライトのオブジェをおひとつお迎えくださいませ。
※表面がつるつるして手を滑らせ易いので、お取り扱いには十分注意してください。衝撃に弱い鉱物です。
重さ:約536g 大きさ:高さ約9.8cm×幅約7.2cm×奥行き約5.8cm